La Brianza(ラ・ブリアンツァ)について
奥野義幸氏がオーナーを務めるブリアンツァグループの旗艦店で、六本木ヒルズレジデンスにあるイタリアン。名物「トリュフのグラタン ピエモンテ風」で有名です。
食べログではイタリアン百名店およびブロンズ3年連続(2020~2022年)を獲っており、ミシュランにもセレクテッド枠で掲載されております。
たまたま近くで用事があり、ランチでお邪魔してみました。
総評・レビュー
コスパ良しと思いきや…。スペシャリテが唯一のメシア
ブリアンツァ(グループ)のウリと言えば、かつてビブグルマンに選出されるくらい「コスパの良さ」がウリなはず。低価格帯・そつがない味・ボリューム多めって感じで。
が、今回食べてコースの品々は、低価格帯とボリューム多めはいつも通りでしたが、味に関して言うと、スペシャリテの「トリュフと半熟卵のオーブン焼き」を除いて、ほぼ良い印象は無く。
青のりのゼッポリーニは油マシマシ、鰹のカルパッチョは臭いがキツい。鱧のフリットのトマトベースのソースが水分量多めで衣がビチョビチョ。
さらに、サーブのタイミングは謎オブ謎。
先付けのキャビア、青のりのゼッポリーニ、パン、鰹のカルパッチョはほぼ同タイミングで来ます。早く食べろってことなのねと急いで食べますが、ここから変化をつけてきて、パスタ以降のテンポはかなり遅くなります。デザートのミルクジェラートにいたってはコーヒーを半分以上飲んだ後に、しかも溶けた状態で出されます。
BRIANZA TOKYOは期待を超えてきただけに、少し残念…。
「こういう日もあるよね」と自身に言い聞かせ、トボトボ帰りました。
お店の雰囲気・外観
六本木駅1Cの出口を出て、まっすぐ歩いて5~6分ほどのところにお店はあります。
店内は、ブリアンツァカラー(?)であるエメラルドを基調にしたおしゃれな空間。
席はカウンター:8席、テーブル:36席、個室もあります。
カウンターは椅子高め+隣との間隔が狭め。
お客さんはさすが人気店だけあって、ほぼ満席。女性率多めで、2~3人ほどのグループ客多数。カウンターには、女性のおひとり様も。
スタッフは若い男性が多く、上述のサーブ以外に関しては何一つ気になりポイントなく。
5段階評価
- 料理・味:★★
- サービス:★★
- 雰囲気・居心地:★★★
- コスパ:★★
- お酒・ドリンク:★★★
料金・価格
都内のイタリアンのコースの中ではかなり低価格帯。ランチのコースは、下記の通り、すべて1万を切ります。
- Piccolo(全4品平日限定ランチコース):3,000円
- Provare(全5品):4,500円
- Regionale(全6品):6,600円
- La Brianza Special Menu(全7品):8,800円
ドリンクもかなり安めで、グラスワインは1,000円台前半~となっております。
今回、食事はLa Brianza Special Menu(全7品):8,800円、ドリンクはスプマンテ×1杯、シチリアンミモザ×2杯で、合計12,000円。
料理・コース
・リコッタチーズ、ピスタチオ、キャビア
先付けはスプーンに載った一皿。スプーンの中に料理を表現するのは、その小さい面積ゆえ、削ぎ落した表現が一般的になります(表参道のL'ASが好例)。が、当店はこれでもかという位多層な表現をしてきます。結果として、見た目はかなり汚い印象を受けます、味もよく分かりません。
・青のりのゼッポリーニ
噛んだ瞬間、油が溢れてきます。口の中デロデロ。青のりの風味とモチモチとした食感が救いです。
・鰹のカルパッチョ
魚特有の臭みがウっとなります。ソースはベルガモット系とマスタードなんですかね?あまりにも匂いがキツく、シチリアンミモザ(ブラッドオレンジジュース割り)を頼み、口の中をヒーリング。
・鱧のフリット
この手のフリットって、衣:サクサク+中:ふんわりな食感が勝利の方程式だと思ってましたが、フリットの下に敷かれたトマトをベースにしたソースが、その方程式を覆してきました。ゆえに、食感の魅力はゼロ。ボリュームは多め。
・トリュフと卵のオーブン焼き
ようやくオアシスに出会えました。目の前で、トリュフをふんだんに削ってくれるパフォーマンスはいつも通り。味は、他のブリアンツァ系列で食べ慣れているので、新鮮な驚きは無いものの、やっぱり美味しい。個人的には、卵を少し寝かせて、半熟→やや固めにしてから食べるのが好きです。
・椎茸×ラグー
カルヒグ麺を使ったラグー。椎茸が隣にドーンと。上にはアーモンド。ソース、麺、椎茸それぞれで美味しいのですが、椎茸をカットすると、溢れ出る水分がソースに行き渡り味を薄めてきます。なにかとスキを見せてきます。
・黒毛和牛フィレ 粒マスタード ワサビ
ソース等で勝負はせず、肉そのものを楽しんでっていう意味での粒マスタードとワサビだと推察。確かに、脂の旨味と甘みが特徴的です。付け合わせはズッキーニとインカのめざめ。
・ミルクジェラート+コーヒー
洋梨系のソースにほぼ溶けかけたミルクジェラート。味は割愛。
逆にもう一度行こうと決意。ごちそうさまでした。
店舗情報
- 住所:東京都港区六本木6-12-3 六本木ヒルズけやき坂通り 六本木ヒルズレジデンスC棟3F
- 最寄り駅:大江戸線六本木駅3出口より徒歩6分、大江戸麻布十番駅7出口より徒歩6分、日比谷線六本木駅1C出口より徒歩5分
- 予約:食べログほか
- 営業時間:11:30 - 15:00(L.O.14:00)、17:30 - 23:00(L.O.料理21:00、ドリンク21:30)
- 定休日:年中無休