ル モンド グルマン (Le Monde Gourmand)について
由が丘にあるおしゃれな大人ビストロLe Monde Gourmand(ル モンド グルマン)。店名の由来はフランス語で「食いしん坊の世界」を意味します。ミシュランでは7年連続ビブグルマンに掲載。
アットホームなお店の雰囲気と、数々の名店でシェフとしての実力を発揮してきたオーナーシェフである嘉藤氏の料理が評判だそう。
数か月前に、アド街ック天国の「自由が丘」特集で紹介され、行ってみたいなぁと思い、夜にお伺い。
総評・レビュー
実直な味にひれ伏す
流行のフレンチのソレとは対極にあるような印象。ソースは、バター系や赤ワインとシンプルで実直。味は分かりやすいゆえ、新鮮な驚きはないものの、長く通いたいお店って、結局こういうところになるんだよなぁとしみじみ。
お値段も手ごろですし、お店の雰囲気がアットホームチックなんで、一人でも行きやすいなぁと。ごちそうさまでした。
シェフについて
オーナーシェフである嘉藤貴士氏の経歴は以下の通りです。
1973年、兵庫県生まれ。同志社大学在学中、フランス料理に興味を持ち、料理人になるため上京。いくつかのフランス料理店で経験を積み、25歳で渡仏。帰国後は「ル・ジャルダン・デ・サヴール」、「フォーシーズンズホテル丸の内」、「タテルヨシノ銀座」などの有名店で腕を磨き、再度渡仏。2015年10月「ル モンド グルマン」を開店。
引用元:https://www.gourmetcaree.jp/column/chubou/330.html
お店の雰囲気・外観
自由が丘駅から徒歩5分くらい、自由が丘グリーンロードの中にお店はあります。
レトロでウッディな一軒家。店内はこじんまりとしていながらもカジュアルな雰囲気。席はテーブル席が14席、カウンターが6席という構成。
お客さんは、近隣の常連さんがそれなりにいそう(スタッフの方々と親しげに会話していたんで)。他にも、女性のグループ客や年配の夫婦らしき方々が多数で、ほぼ満席。
ホールのスタッフは、さりげない気配りが神がかっている奥さまの接客はじめ、みなアットホームな感じ。厨房はいかにも戦場チックで、きびきび動いております。満席ゆえに、サーブのテンポはゆったり目。
5段階評価
- 料理・味:★★★★
- サービス:★★★★
- 雰囲気・居心地:★★★★
- コスパ:★★★★
- お酒・ドリンク:★★★★
- お一人様率:★★
料金・価格
アラカルトとコースがあり、コースは以下の2種類です。
- 全5品コース(アミューズ、スープ、前菜、魚料理又は肉料理、デザート、コーヒー):8,250円
- 全6品コース(アミューズ、スープ、前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー):11,000円
ビストロゆえ、コース価格はリーズナブル。
ドリンクも、ワインのボトルで1万を切るのが多々あります。グラスに関しては、白・赤が1,000円~、スパークリング:1,500円、シャンパーニュ:2,200円となっており、こちらもわりかし良心的です。
今回、満席ということもあって都度グラスを注文するのもアレかなと思い、カヴァのボトル:5,200円(だった気がする)にしました。
トータルでは、17,000円くらいに着地しました。
料理・コース
・マグロのタルタル
下にはとろ茄子。ソースはにんにくが効いたバルサミコ。マグロは少しばかりねっとりとベタつくような食感が気になりますが、とろ茄子の風味と旨味がうまくリカバリーしてくれました。
・パン
前菜とともに到着。熱々で、小麦の風味が香ばしい。味は素朴ながら、モチモチとした食感がたまりません。お代わりは特に無さげなもよう。
・マッシュルームのスープ、バルティーヌ
本日のBEST。マッシュルームの上品な香りとド濃縮された旨味が、体の芯にまで染み渡ります。付け合わせのバルティーヌ(鶏肉を詰め物に敷き筒状に巻き込んだもの)は、ちょっと意図が分かりませんでした。
・鱧のパイ包み焼き
ソースはバター。赤ピーマン、ほうれん草、鱧と色彩が明確に分かれているがゆえ、パイの断面は綺麗。ソースが直球系ゆえ、想像しやすい味ですが、食べてみると、やはり文句なしで美味しい。鱧のフワフワとした食感も好みです。
・鱸のポワレ
白インゲン、アサリ、バルサミコのスープとともに。鱸の身はやや小ぶり。皮はかなりバリっと焼き、身はふんわりという感じで、かなりコントラストのある火入れで、食感も相応。前菜でバルサミコのソースもあったので、少し既視感あるかも。
・牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
チンゲン菜とニンジンのピューレとともに。牛ホホ肉はかなり厚みがあり、食べ応え十分。噛んだ瞬間、ほろほろととろけていく感じがたまりません。味は分かりやすい料理ながら、何度食べても美味しく感じますね、絶品。
・ジャガイモグラタン
サービスなんでしょうか?スタッフの方が「作ってみたんだけどどうですか?」と言われ、頂きました。ポーションは少な目ゆえ、感想しづらいです。
・モンブラン+コーヒー
自家製のソルベとともに。そこらへんで食べるモンブランは、無駄に甘くてあんまり好きではないのですが、こちらは余計な甘さは一切なく。
もう少し食べれるなぁとは思いつつも、味には満足。オーナーは、調理中は厳しい顔つきでしたが、帰り際にはニコニコな笑顔で挨拶してくれました。ごちそうさまでした。
店舗情報
- 住所:東京都目黒区緑が丘2-17-15
- 最寄り駅:東急東横線、大井町線「自由が丘駅」より徒歩5分
- 予約:食べログほか
- 営業時間:11:30 - 14:30(L.O. 料理13:30、ドリンク14:00)、18:00 - 22:00(L.O. 料理20:00、ドリンク21:00)
- 定休日:月曜日、火曜日