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【クリスチアノ(代々木公園)】驚異的なコスパ!予約がすぐ埋まるポルトガル料理屋

クリスチアノについて

代々木公園近くにあるポルトガル料理の専門店「クリスチアノ」。

気軽に飲めて気軽に食べれるビストロがコンセプトとな。ミシュランのビブグルマンにも選出されております。

予約困難店として有名で、数回電話で断られてきましたが、3度目の正直でようやく4人で予約を取ることができましたー(1か月前の予約ですが)。人生初のポルトガル料理です。

総評・レビュー

驚異的なコスパ!予約がすぐ埋まるポルトガル料理屋

4人で約15品近く食べてボトルを3本空けて、ひとりたったの8000円。特にドリンクが安く、ボトルは安くて2,850円、1万を余裕で切ります。これだけコスパの良いお店に出会ったことが無いです。すぐ予約が埋まるのも納得。

1品1品のポーションもなかなかのもので、お店を出たら、歩くのがやっと。

味に関しては大きく素朴系かガツン系の2つに分けられる印象。

前者は、バカリャウのコロッケ(プレーン)や名物の天草タコの天ぷらなどの揚げ物系。

後者は、海老のマディラ酒焼きやキノコのグリルなどの焼き物系。トマトやタマネギ、パクチーなどの野菜の甘味や酸味をかなり効かせたような料理が多く感じました。

定期的に通いたい店ですが、難しいんだろうなぁ。

シェフについて

店主を務める佐藤幸二氏はなんともユニークで多彩な経歴をお持ちの方。

調理師専門学校で日本料理を学び、都内のホテルへ就職。数年後にイタリアに渡る。その後イギリス、タイなどでも料理人として働き、7年後に帰国。「リストランテ・ヒロ」を経て、オーストラリアワインバー「アロッサ」で7年間料理長を務める。2010年に独立してポルトガル料理店「クリスチアノ」をオープン。

引用元:https://cuisine-kingdom.com/corona_chef001/

また、別な記事(▼)を見る限り、マーケターとしての才覚もすごそうです。

cuisine-kingdom.com

お店の雰囲気・外観

場所は代々木公園駅or代々木八幡駅から徒歩2分とかなり駅近です。
お店の外観は、赤いドアに、白い壁、お店を取り囲む緑の木々と、まるでクリスマスのよう。いいですねぇ。

なお、近くにはクリスチアノの系列店の、マル・デ・クリスチアノ(クリスチアノの2号店)やナタ・デ・クリスチアノ(ポルトガル菓子専門店)もあります。

店内は、ヨーロッパのビストロという感じで異国情緒にあふれています。古ぼけたポスター?や可愛らしい壁の装飾、木目のテーブルやイスなど。理路整然とされているインテリアより、こーゆー方が無性に居心地の良さを感じます。

席はカウンター8席とテーブルが30席くらい。店内の規模を考えるとぎゅうぎゅう感があり、席同士の間隔は狭めです。

お客さんは、さすが予約困難店だけあって、19時時点で満席。周りを見渡すと、女性グループ客、夫婦らしき方など、多種多様です。比較的年齢層は高めな印象。

スタッフは、Googleレビューではサービスに対して「ぶっきらぼう」などがありましたが、個人的にはむしろその逆。ダンディな男性ホールスタッフ×3人全員、忙しい中でもワインや料理の説明もしっかりしているし、言葉遣いも丁寧だし、見送りだってしてくれたし。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★
  • コスパ:★★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★
  • お一人様率:★

料金・価格

食事は、コースは無くアラカルトオンリーです。なお、メニューは100種類くらいはありそうな感じで、見慣れないカタカナもたくさん。ワクワクしますね。

あらかじめ、名物っぽいのを事前に調査しておいたので、迷いはせず。今回食べたのは以下。

  • 自家製バカリャウのコロッケ(プレーン/クロ/キイロ):830円
  • アリマドスとカタネ食パン:1,150円
  • 天草タコのポルトガル式天ぷら:1,780円
  • にんじんとオレンジのポルトガル風サラダ:940円
  • カブとビーツのサワークリームサラダ:1,050円
  • 海老のマディラ酒焼き:1,150円
  • 築地宮川の自家製鶏ハム:940円
  • 大根餅のフリット:940円
  • キノコときのこと木の子のグリル:1,050円
  • 牛さがりの炭火焼き:2,900円
  • ポルトガル式の炊き込みご飯(鴨):2,800円
  • パステル・デ・ナタ:940円×4
  • らくだのよだれ:940円
  • ???(他にも数品頼みましたが忘れました)

ドリンクは、食事メニュー同様、ポルトガル産のワインがたくさん。そして、カルディのような価格の安さ。この安さと店員さんが忙しそうということもあり、以下のボトルを3つ注文。

  • ガタオ:2,850円
  • ガセラ:3,180円
  • カザル・ガルシア:3,500円

トータルで32,000円、一人あたりだと8,000円。上記の通り、さんざん飲み食いしたにもかかわらず、1万を切るのはコスパ最高すぎます!たぶん今年行ったビストロより半分くらいの料金で済んでます。これは予約困難になるわけだ。

料理・コース

・自家製バカリャウのコロッケ(プレーン/クロ/キイロ)

ポルトガルのソウルフードで、塩鱈とジャガイモのコロッケだそう。プレーン味、イカスミ味、カレー味の3種類。外はさっくり、中はねっとりとした食感。プレーンは素朴な味で、それ以外はそれぞれの味がガツンと効いております。

・アリマドスとカタネ食パン

アリマドスは鯵のにんにくのマリネだそう、それが食パンの上にこんもりと。味はほぼ日本の鯵の南蛮漬けそのもの。慣れ親しんだ味、かつ酒の肴として最高。

・天草タコのポルトガル式天ぷら


日本のタコの唐揚げだと弾力のあるタコの食感が特徴ですが、当店は真逆。かなりやわらかい。そして、衣もサクサクゆえ、舌触りが慈愛に溢れております。

・にんじんとオレンジのポルトガル風サラダ

抜群に美味しかった一品。オレンジの爽やかな風味と酸味とカレーのスパイスがエッジを効かしており、ニンジン本来の甘味をぶっ飛ばします。ブラッスリーギョランで食べた雪野菜のマリネ(あれもカレー風味)と親和性高し。

・カブとビーツのサワークリームサラダ

まるで人間の臓器を覗いているような赤々しさ。味はピンとくるものが無く。サワークリームもビーツ本来の自然な甘さも影を潜めてます。ペナペナとした食感も好みではなく。

・海老のマディラ酒焼き

マディラ酒特有の芳醇な風味や甘さは存在としては薄いものの、トマトやタマネギなどの野菜の甘味や酸味がド濃厚な一品。好き。海老もゴロンとしたものがそこそこ入ってあり、プリップリな食感がワイルドに楽しめます。

・築地宮川の自家製鶏ハム

築地の老舗鶏店「宮川」のハム。鶏肉を小皿に切り分けた瞬間、店員さんが間違えて皿を下げてしまい、かりんのジャムを付けることはできず…。ので、ただの鶏ハムのみを食す。

・大根餅のフリット

生まれて初めて雪見だいふくに出会った時の感動を味わうことができます。つまり、もちぷにぷにの食感ということ。これは中毒になりそう。フリットの衣はかなりエアリー。

・キノコときのこと木の子のグリル

エリンギ、マッシュルーム、シイタケの3種類をグリルしたもの。それぞれサイズ感はかなりでかいゆえ、食べ応えのある一皿。トマトとパクチーの強烈な個性×キノコの弾力のある食感の組み合わせは、出会うべくして出会ったのでしょう。

・牛さがりの炭火焼き

ボリュームがウリの焼肉屋顔負けの一皿。厚み:1.5~2cmはあるさがりが、お皿からこぼれ落ちそうなくらいのボリューム。肉質は柔らかく、脂のこってりとした味わいがたまりません。

・ポルトガル式の炊き込みご飯(鴨)

炊き込みご飯は、タコ、鴨の2種類あり、前者を注文したと思ったのですが、鴨の方が来ました。ただ、この時点でけっこう酔っぱらっており、記憶は定かではなく。鴨の味・香りともに、ケンタッキーのフライドチキンそのもの。嫌いじゃないです。なお、忙しいながら、店員さんはキレイに鴨をほどいてくれました。

・パステル・デ・ナタ

かっこいいカタカナですが、エッグタルトを意味します。これまで食べたエッグタルトの中では、最も卵の味が濃ゆい一品。コク・オブ・キング。

・らくだのよだれ

食べたっけ?忘れました。

総勢約15品とボトル3本空けて、一人8000円は驚異的なコスパ。人気店の理由が良く分かりました。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-51-10 プリティパインビル1F
  • 最寄り駅:小田急線代々木八幡駅・千代田線代々木公園駅徒歩1分
  • 予約:電話ほか
  • 営業時間:【月・火・水・木・金】17:00 - 23:00(L.O.22:00)、【土・日・祝日】12:00 - 15:00(L.O.14:00)+17:00 - 23:00(L.O.22:00)
  • 定休日:不定休