まのぴらーのひとり飯グルメログ

都内中心に一人ふらふらとソロ飯・ぼっち飯

【虎ノ門 焼鳥國よし(虎ノ門ヒルズ駅)】キミノレバニラは必食

虎ノ門 焼鳥國よしについて

京地どりである「甲斐路軍鶏」を使った、「焼き鳥×ワイン」がコンセプトの名店國よしさん。オーナーである堀晋福(ほりくによし)氏のベルギーでのビール醸造所巡りでもあるように、焼き鳥やワインだけでなく、ベルギービールでも有名なお店。なお、ベルギービールは30種類以上、ワインにいたっては50種類以上と豊富なラインナップを取り揃えております。今回、カウンターのコースでお邪魔しました。

総評・レビュー

キミノレバニラは必食

初めてキミノレバニラを食べましたが、これは一瞬で虜になりました。黄身自体の濃厚な味わい、全くと言っていいほど臭みやクセがなくほぼフォアグラみたいなテイストのレバー、そしてニラとのハーモニー。もし美味しんぼの海原雄山だったら、至高の一品に間違いなく選出します。

コース全体の1品1品にも満足、かつ良心的な価格設定も満足。そして、店主はじめ、スタッフの方々の温かみのある接客にも満席、と大満足な1日。これはリピート間違いなしでしょう。ありがとうございました。

料理人について

オーナー店主である堀晋福氏は、焼き鳥界で有名な銀座バードランド(焼き鳥×ワインの先駆け的存在でミシュランにも掲載)にて、和田利弘氏のもと研鑽を積んだ方。バードランドでの修行後はベルギーに渡り、ベルギービールの醸造所を巡り、ベールに関しての知見を習得するという、一風変わった経歴になります。その後、2008年に「焼鳥ホップデュベル新橋」を開店し、2017年10月に当店を開店、現在に至るという感じです。

調理しながら、お客さんの注文を聞きながら、会話しながら、といろいろなことを同時進行しながら、笑顔を絶やさないのは流石の一言。
さらに、初めてにも関わらず、気さくに話しかけて頂き、とても居心地の良い時間を過ごさせて頂きました。

お店の雰囲気・外観

虎ノ門ヒルズ駅1番出口を出て徒歩5分ほど、 親和ビルの地下1階にお店はあります。

店内はこじんまりとしており、お客さんとスタッフとの距離感がとても近しい感じ、焼き台を囲うようにカウンター席が14~15席ほど、個室が3室ほどあります。

19時で伺ったところ、既に満席状態。お客さんはサラリーマン率高めながら、外国の方もそれなりにいらっしゃる感じです。

スタッフは、店主はじめ皆さん活気が良く、愛想も良く、テキパキ動き回ります。外国人客慣れしているかもしれませんが、英語対応もそれなりに。満席ゆえ、サーブのタイミングが遅れることもありながら、フレンドリーさでカバー。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★★
  • コスパ:★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★

料金・価格

コースは、カウンターや個室によって分岐され、様々な種類があります。カウンターに絞って安い順に並べると、以下の通りです。

  • 平日21時予約限定國よしコース(全14品):7,590円
  • 特選コース(全16品):9,790円
  • 接待会食コース(全17品):14,080円

焼き鳥のコースの相場感はイマイチ分からないのでアレですが、OMAKASEとかに掲載している焼き鳥屋のコースに比べると、比較的安めな部類ではないかと。

ドリンクは、ベルギービール・ワイン・日本酒・焼酎・ハイボール・サワー等なんでもあります。ワインのグラスは880円~、ボトルでも4,900円~となっており、かなりお安い印象。また、ワインのペアリングもあるようです。

今回、料理は特選コース(全16品):9,790円にし、それとは別に追加で串を2本ほど、ドリンクは高知ゆずサワー✕2杯、レモンサワー✕1杯、ベルギービール✕1杯で、トータル:15,710円。さんざん飲み食いしたいにも関わらず、フレンチやイタリアンとの価格帯の差異に驚愕、満足です。

料理・コース

・鶏モモ肉の南蛮漬け 蕗とミョウガ

優しい味付けの鶏モモ肉。ミョウガの程よい辛みとの相性がベター。惚れ惚れする朱色も見ていて飽きません。

・キミノレバニラ

当店のスペシャリテ的1品。黄身は弾力のある触感でクリアな色合い、コクがド濃厚。レバー、ニラと個性の強い味と絡むと、まろやかに包み込んでくれます。形容しがたいほどの美味しさ。本日のBEST。日本酒とのマリアージュもBEST。考え尽くされ、スキの無い1品です。
・丸ハツ

処理がめちゃ大変らしい丸ハツ。それを1発目に持って来るのは、最大限のおもてなしと捉えました。プリッとした弾力のある食感とジューシーさがたまりません。

・京地鶏胸肉のわさび焼き

これはどうなんでしょう?わさびが無いと凡庸な感じ。若干のパサつき感も。残念ながら記憶には特に残らない1品でした。

・ちょうちん

噛んだ瞬間、トロっと卵黄のような味わいが口の中に広がるちょうちん。キライになる理由がございません。

・大根の千枚漬け

かなりあっさりした味。5切れじゃ足りません。お代わりしたかった。

・チーズ焼き

チーズはイタリア産カチョカバロ。その名の通り、シンプルに焼いただけなのに、クセになるようなモチモチとした食感とクリーミーな味わいが印象的です。

・モモ肉の山椒焼き

トップオブジューシー。そのジューシーさを堪能した後、山椒がピリッと引き締めてくれます。

・ねぎま

甘いタレがたっぷり染み渡ったお肉と香ばしいネギのシャキシャキした食感のハーモニー。そして、サイズ感もかなり大き目なねぎま。

・ヤングコーン

皮で包んだ状態で提供。まず、その初夏を思わせる爽やかな風味にヤラれます。そして、筍と同等以上のシャキシャキとした食感。ほのかな甘さ。ひげの部分さえも美味しい。これがBESTで良かったかも。

・カラスミ海苔だき身

酒飲みにはたまらない1品。海苔の香ばしい風味とカラスミの塩気がたまりません。

・チーズ焼き

なぜかもう一度きました。間違いなのかどうか分かりませんが、嬉しい。秒で食べます。

・つくね

タレで食します。國よしさんはタレ仕様の焼き物が多い印象。今日、白いパンツを履いていたので、めっちゃタレをこぼしちゃいました。つくねはコリコリした食感ゆえ、軟骨が入っているんですかね、クセになる食感です。

・ぼんじり+せせり(追加注文)

あんまりにも焼き物が美味しいので、追加注文。手前はぼんじり。カレー風味。とろけるような食感と凝縮された旨味がたまらく美味しい。せせりは、わさび焼き同様、ちょっと印象に欠ける1品。

・鶏そぼろご飯

漬け物、鶏のスープとのセット。半そぼろの一粒当たりのサイズ感は大きく、食感が楽しい一品。

・バスクチーズケーキ

甘さは控えめ。見事なまでに舌の上でとろけます。

5月に行ったお店の中では、一番美味しく、かつ温かみのある接客で幸せ。店主からは、帰り際、「日比谷音楽祭でテナントを出すのできょうみがあればどぞー」的なことを仰っていたので、ちょっと行ってみようかな。興味がある方もぜひ。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都港区 西新橋2-15-2 親和ビル B1
  • 最寄り駅:銀座線虎ノ門駅1番出口より5分、三田線内幸町駅A3出口より6分、JR新橋駅烏森口より10分
  • 予約:食べログほか
  • 営業時間:17:00 - 23:00(L.O.22:00)
  • 定休日:日曜日、祝日