まのぴらーのひとり飯グルメログ

都内中心に一人ふらふらとソロ飯・ぼっち飯

【カラペティ・バトゥバ!ザ・キッチン アンド ワイン(麻布十番駅)】価格の安さとボリュームを除くと…

カラペティ・バトゥバ!ザ・キッチン アンド ワインについて

フランス語で「食欲があれば全てうまくいく」を意味するフレンチの名店。フレンチといっても、パスタやピザなどのイタリアンから、カレーやタンドリーなどのインド料理、はたまたスペイン料理など、ジャンルレスなお店になります。

2009年9月に「カラペティ・バトゥバ!」としてオープンし、当時はフレンチ中心の構成みたいでした。が、2024年になって「カラペティ・バトゥバ!ザ・キッチン アンド ワイン(QUAND L'APPETIT VA TOUT VA! The kitchen&Wine)」になり、多国籍なメニューと上質なワインが楽しめるお店にリニューアル。
なお、長いお店の歴史の中で、他の飲食店が原因で火事に遭われ、移転再建した経緯があります。今回、ディナーでお邪魔してみました。

総評・レビュー

価格の安さとボリュームを除くと…

価格の安さは魅力的。それとコース全体を通してのボリュームも。コース終盤に、パスタ、ピザと立て続けに炭水化物攻めがあるゆえ。とはいえ、味には疑問。

まず、世界一高いティラミスと評判の「フォアグラティラミス」。味がティラミス>フォアグラしすぎて、フォアグラの魅力がイマイチ分かんない。それこそ、ピアッティカステリーナのフォアグラのフランの甘さやコク、アルゴリズムの複雑多層なフォアグラの味に比べたら、うーむとなってしまいます。

続いて、ボロネーゼ。ソースに胡椒が効きすぎて、舌が常時ヒリヒリ状態。好きな人は好きなんでしょーけど、合わなかったです。

そして、メインのお肉。脂肪が多く、終始ぶよぶよした食感。ここまで不快と思うお肉料理は初めて。そして、盛り付けも?レタスの専有面積に負けているお肉ってどうなんでしょう?

極めつけはサーブのタイミング。コース前半は食べてる最中にも関わらず次の品が置かれ、急かされた印象。と思ったら、コース終盤には遅くなり、パスタ後のピザに至っては到着するまで25分近く。ソシャゲで乗り切るものの、帰りたい願望は募る一方。周囲のカウンター席に座っているお客さんも、しびれを切らして店員さんに何かを言い始める始末。

麻布十番周辺って、先週の一平飯店に引き続き、個人的には満足いくお店になかなか出会えません。鬼門ですが、これくらいでは負けません。

オーナー・シェフについて

元々はオーナーソムリエの長雄一氏が、兼子大輔氏(現在:L'AS)をシェフに迎えてオープンしたお店です。長雄一氏の経歴はこちら▼

長雄一氏は、「横浜バーニーズニューヨーク レストランブレビス」でサービスの経験を積みながらソムリエ資格を取得。その後、三田「コート・ドール」に入店、2年目からシェフソムリエに(3年)。「レ クレアシヨン ド ナリサワ」(2年)を経て、2009年に独立。
引用元:https://r-tsushin.com/people/chef_archive/104/

お店の雰囲気・外観

大江戸線麻布十番7番出口よりほぼ1分以内のところ、ユニマット麻布十番ビル(ENEOSの隣のビル)の4Fにお店はあります。

店内は、白木のキレイで大きなカウンターが16席、キッチンが良く見えそうな個室、開放的なテラス席まであります。

なお、ドレスコードは「ドレスコードなんてありません、いつものあなたのスタイルで。」と一休に掲載されていたので、気にしなくて良さげです。

19時で予約したところ、お客さんの入りは2~3割くらい。ところが、あっという間にお客さんが押し寄せ、20時くらいにはほぼ満席状態。お客さんの層は、年配の夫婦らしき2人組から、女性グループ、カップル、合コンっぽい団体客など、多種多様。

スタッフは、ホールは新人っぽいが愛嬌抜群の男性の方がお一人、厨房には3人くらい。インドのシェフの方も。みなさん、コミュニケーションレベルは高め。

5段階評価

  • 料理・味:★★★
  • サービス:★★
  • 雰囲気・居心地:★★★
  • コスパ:★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★

料金・価格

メニューはコースもアラカルトも可です。コースに絞ってみると、以下の構成です。

  • カラペティコース(全9品):9,900円
  • The Kitchenコース(全8品):7,700円
  • アペティリフコース(全6品):5,500円

全てが1万円を切るって都内でも圧倒的安さ。これまで行った中で対抗できるのは、神楽坂のピアッティ カステリーナ(コース価格帯:6,000円前後)ぐらいです。

ドリンクに関してもその安さは健在で、ワインは1杯:1,000円台前半からとなっております。今回、カラペティコース:9,900円+ワイン×2杯+ハイボール×1杯で、合計14,000円とちょっと。麻布十番という立地を考えると安すぎです。

料理・コース

・イサキのタルタルとトリュフバターのオープンサンド

イサキが臭すぎて身に透明感も無く。とりわけ匂いがキツく、トリュフバターの芳醇な香りの限界を知りました。

・ズワイガニとアボカドコンソメジュレ(ウニ)

1品目とは打って変わって美味。かなりサッパリとした味で、ほのかに柑橘類も入っているっぽい。たっぷり入ったズワイ蟹の実も嬉しい限り。本日のBEST。

・フォアグラのティラミス仕立て

運んでいる最中から、カカオの香りが十二分に伝わってきます。それくらい、まぶしすぎな気がします。上にはヘーゼルナッツ。食すと、ほぼティラミス。構成がイマイチ分かりませんでした。

・季節のフリット

ソフトシェルクラブ。特段、言うこともなく。

・ひと口グラニテ

・ボロネーゼ

具材は美味しいんですが、胡椒が強すぎました。麺は水気が多く、食感に乏しい。

・ピザ

プロシュート。ひとりでこのボリュームはかなり充実しています。プロシュートもたくさん。

・和牛フィレ肉のビステッカ

冒頭にも書きましたが、生まれて初めて肉料理で美味しくないって思いました。

・デザート

瓶に入ったプディング。固め食感は好き。

先週行った一平飯店よりもコストは24,000円近く安く済んだので、不満足レベルは先週対比で低め。「まぁいっか」と自分を慰め、代々木上原でリセット。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都港区麻布十番1-9-2 ユニマット麻布十番ビル 4F
  • 最寄り駅:麻布十番大江戸線7番出口より徒歩1分
  • 予約:食べログほか
  • 営業時間:11:00 - 16:00(L.O.料理15:00 ドリンク15:30)、17:00 - 23:00(L.O.料理22:00 ドリンク22:30) ※23時以降はワインバーとして利用可能
  • 定休日:なし