KAGARIBI(かがり火)について
インテリアやアートワーク、サービスの細部までその土地ならではを表現した「ネイバーフッドストーリー」がコンセプトのホテルインディゴ軽井沢。
そのホテルに併設されている、軽井沢の地野菜や信州産の牛・豚・鶏などを、大きな暖炉で調理するという「薪火イタリアン」が特徴のレストランです。
インディゴシリーズ(インディゴ箱根)がわりと好きで、どうせなら行ったことが無い軽井沢のインディゴに行ってみようと、宿泊がてら利用してみました(レストランだけの利用も可能)。
総評・レビュー
謎の食べログ高評価
味の総括としては、ファミレスと同じ。
とりわけ気になったのは、素材の味が分かりづらいという点。
前菜の「縞鯵と根菜のミルフィーユ仕立て」は、ビーツと柚子のヴィネグレットソースの個性が強すぎて、目をつぶって食べたら縞鯵かどうか分かりません。
2品目の「タラバ蟹とトマトのパッケリ ミックスハーブ」においても、にんにくがかなり効いており、蟹の味もハーブの風味もかき消してしまっています。
次いでボリュームの少なさ。
(コースの品数が4品という少なさなのもありますが)1品のボリュームが少なすぎでした。よって、パン(冷え冷え)をお代わりして、さらにアラカルトでカバーするという…。(ちなみに、アラカルトはボリューム良しでした)
久しぶりにハズレ案件。
お店の雰囲気・外観
レストランは、軽井沢駅より車で約5分程度、インディゴ軽井沢の敷地内の、ロビーラウンジの裏口を行った先にあります。
2022年2月オープンということもあり、店内は新しくてキレイ。薪火イタリアンというコンセプトだけあって、テーブルも壁もウッディに統一しています。
会計の隣には、スイーツやパンの販売コーナーもあります。
席は、入り口そばのカウンター席とテーブル席、テラス席(ペット可)の構成で、席数は100ちょっと。
お客さんは、ほとんどがインディゴ軽井沢の宿泊客の様相で、インバウンド率高め。ほとんどが家族客で、少数で年配のグループ客という感じ。
スタッフは、ホール内に常時5~6人いて、パンのサーブ、テーブルメイク、ドリンク、片付けと、それぞれのタスクごとに1人ずつ担当がいるような感じです。みなテキパキ動いて愛想は良いですが、各担当間の連携は薄く、ちぐはぐな一面も。
例えば、真っ先にパン担当がパンを持ってきて、その10分後にドリンク担当が1杯目のドリンク持ってきたり、片付け以外のスタッフは食べ終わったお皿を素通りしたり。
5段階評価
- 料理・味:★★
- サービス:★★
- 雰囲気・居心地:★★★
- コスパ:★★
- お酒・ドリンク:★★★
料金・価格
ディナーはアラカルトとコースがあり、コースは以下の2種類。
- KAGARIBI DINNER 4 COURSE SET(全4品):7,000円
- KAGARIBI DINNER 5 COURSE SET:(全5品):10,000円
ぱっと見1万以下なので安く見えます。が、今回上段のKAGARIBI DINNER 4 COURSE SETを頼んだみて分かったことですが、1品1品の量がめちゃくちゃ少なく、お腹いっぱいとは無縁の内容。よって、コスパは個人的にはかなり悪しと感じました。
で、以下のアラカルトを追加。
- フライドポテト:1,500円
- 信州牛のペンネボロネーゼ:2,800円
- マルゲリータ(Mサイズ):2,500円
食事だけで、1人あたり:11,000円くらいに着地しました(コースのメインを牛サーロインにしたので+2,000円)。
ドリンクに至っては、コースの価格帯とまったく異なり、かなり強気な設定です。ペアリングが3杯:7,000円、4杯:9,000円と、ほぼコースと同じ価格(相場って、コースの7~8割じゃなかったっけ?)。グラスも、スパークリング:2,500円~、白ワイン:1,500円~、ソフトドリンクも1,200円~で、西麻布にいるみたい。
あまりにも高いので、ハイボール:1,500円×2杯程度に留めました。よって、合計で1人あたり:約14,000円。
料理・コース
・チーズのクラッカー
味は特段言う事もなく。
・塩パン、フォカッチャ
パンがとにかくひどい。冷えていて噛むのが大変。さらにはフォカッチャからオイルが溢れ出て手がべちゃべちゃに…。よって、フォークで食べました。そして、いつまでたってもドリンクが来ません。お代り可能ですが、お代わりはさらに冷えていました。
・鮮魚と根菜のミルフィーユ仕立て ビーツと柚子のヴィネグレット
鮮魚は縞鯵。総評にも書きましたが、ヴィネグレットが強すぎるゆえ、何の魚を食しているのか分かりづらかったです(これならまだ鯛にしたほうが良いんじゃ)。
・タラバ蟹とトマトのパッケリ ミックスハーブ
パッケリ(特大の筒状ショートパスタ)は数切れ程度で、タラバ蟹はどこに潜んでいるの分からず。そして、すべてを支配するにんにく。これほど、ちんぷんかんぷんなパスタは生まれて初めてです。
・フライドポテト
さすがにこの味とボリュームは無いだろと、急遽アラカルトでいくつか注文。まずはフライドポテト。味はいたってフツー。
・信州牛のペンネボロネーゼ
冷凍食品の域を超える味ではありませんでしたが、ボリュームは好感が持てます。
・マルゲリータ(Mサイズ)
上に同じ。
・国産牛 サーロインと季節野菜の薪グリル
味はいたってフツーのサーロイン。付け合わせのズッキーニのジューシーさだけが唯一の救い。
・栗のカンノーロ カシスジェラート
カンノーロだから筒状で出すのが定常だと思ったのですが、真っ二つと謎オブ謎。ただ、味は本日のBEST。栗の野暮ったい甘さは無く、カシスのアクセントも相性良く、あっという間にペロリ。
最初からアラカルトにしとけば良かった。が、アラカルトにするなら、近くのファミレスで良いよねという結論。ごちそうさまでした。
店舗情報
- 住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉屋敷添18-39
- 最寄り駅:軽井沢駅より車で約5分
- 予約:食べログほか
- 営業時間:06:30 - 10:30(L.O.料理10:00)、11:30 - 14:30(L.O.料理14:00)、17:00 - 22:00(L.O.料理21:30)
- 定休日:無休