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【scaglia(神楽坂)】美味しい魚介イタリアンを神楽坂で食べるならココ!1人でも行きやすい

scaglia(スカーリア)について

店名はイタリア語で「うろこ」を意味する、2024年6月神楽坂にオープンしたイタリアン。新宿三丁目にある、古井繁規氏がシェフを務める魚介系イタリアン「IL Lato(イル・ラート)」の姉妹店になります。

IL Latoと違い、コース以外にアラカルトもあり、お値段的にもカジュアル目(と思って、久しぶりにIL LatoのTableCheck見てみたら、ライト目な価格のコースもあった。去年、ありましたっけ?)。

約1年前にIL Latoで数々の魚介に感動したのを覚えており、必然的に当店への期待値も高まります。ディナーで伺ってみました。

総評・レビュー

美味しい魚介イタリアンを神楽坂で食べるならココ一択

鰆のシルキーな食感といい、黒むつのストーカー気質のある脂の旨味といい、白子のド濃厚すぎるコクといい、店名が示す通り、魚介がやはりずば抜けて美味しかったです。

仕入れにも相当のこだわりがあるとのことなので、これはIl Latoの血筋なんでしょう、降参です。

そして、魚介に引けを取らないのがソムリエをはじめとするスタッフのサービス力の高さ。ワインの気前良さだったり、細かな心遣いだったり、適度に構ってくれたりなど、家では感じたことのない温もりを感じました。

シェフについて

シェフを務めるのは石川敦氏。経歴は以下の通りです。

「ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア」「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」「オステリア・オリエーラ」といった名店で研鑽を積み、渡伊するもコロナ禍で帰国を余儀なくされ3年半「アロマフレスカ」で腕を振るい、こちらのシェフの職に就きました。「古井シェフから学んだ豊富な魚介料理を軸に『アロマフレスカ』で培った境界のないイタリアンのテクニックを駆使して自分のアイデンティティを落とし込んだ、自分にしか作れない料理を提供したい」と目を輝かせます。

引用元:https://magazine.tabelog.com/articles/396242

お店の雰囲気・外観

お店は東西線神楽坂駅の1b出口を出てすぐの所。

美容室のようなガラス張りとなっており、店内は丸見え状態です。

お店は装飾等は無く、いたってシンプルながら、随所に赤や緑を配色しております。色相の差が際立ち、インパクトがありますね。カジュアル感もあり、エレガント感もありという感じ。

席は、カウンター席が6席、テーブル席が16席くらいでしょうか。BGMは終始デイブ・ブルーベック、古き良きジャズ。好きすぎます。

19時くらいなると、ぞろぞろお客さんが入り、あっという間に満席。
ビジネス利用の若い男性グループやら、グルメ通そうな年配女性グループやら、パパ活系やらと、異種格闘技戦の様相。いい感じで賑やか。

スタッフは、厨房はシェフの石川敦氏やシェフパティシエの石井氏はじめ、若い男性陣。漆黒の衣装に身を包み、真剣な表情でたんたんと調理をしております。まるで、料理のために黒子に徹しているよう。と思ってたら、石井氏は終始めっちゃ気さくに話しかけて頂きました、感謝。
ホールの方は、IL Latoにもいらっしゃった、明るくて活気のある女性ソムリエ。Il Latoに伺った際のことや当時お話ししたことを正確に覚えており、すんごい記憶力です。
長続きするお店って、働いている方の人間力がずば抜けているところが多いんで、きっとこのお店も安泰でしょう。忙しいながらも、厨房やホールの方が適度に構っていただいて、一人でも気兼ねなく食事することができました。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★★
  • コスパ:★★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★
  • お一人様率:★★

料金・価格

アラカルトとコースがあり、コースは以下の2種類です。

  • ディナー8800円コース(全7品):8,800円
  • ディナー13200円コース(全9品):13,200円

都内イタリアンのコースの中だと、かなりライトなお値段。んで、Il Latoの姉妹店ということを考慮すると、魚介も相当よいものを仕入れているはずなんで、より安く感じちゃいます。なお、料理にでトリュフもアドオン(追加料金あり)することも可能。

ドリンクは、ソムリエの方にお勧めという形で、料理に合わせて5~6杯くらい用意していただき、トータルで10,000円前後。こちらもお安い部類です。

トータルでは、コペルト・水代込みで25,000円くらい。やっす。
コースの内容は仕入れに合わせて、随時変わるそうなので、このお値段ならリピートは確実です。

料理・コース

・塩釜産 本鮪と赤カブのタルタル

1発目から魚の本丸である鮪。とうもろこしチップスの上に本鮪のタルタルがどっさりと。鮪は繊維質がしっかりとしており歯ごたえがあります。んで、味も旨味の宝庫。この世のフィンガーフーズは全部これでええ。

・氷見産 鰤とカポナータ

世の中のあらゆるオレンジが一堂に会したようなグラデーションの美しさ。鰤の光沢のあるオレンジ、鰤の上にあるエシャロットソースのオレンジ、下にあるパプリカやニンジンらのカポナータのオレンジ。味も彩りよろしく、鰤の旨味やカポナータの甘味や酸味など、五味が複雑に顔を出してきます。

・フォカッチャ

素朴な味わい。減り具合を見ては、すかさずスタッフの方々がお代わりを用意してくれます。結局、3回も食べちった。パンを通して、スタッフのサービス力の高さを実感しました

・宮城産 鰆の生ハム仕立て

今年食べたフレンチやイタリアンの鰆の調理スタイルと一線を画し、焼きではなく、生ハム仕立てで。これは相当素材そのものに自身がある証拠。予想的中で、その身のほんのりした甘さとしっとりオブしっとりな食感は、もはやスイーツ。

・焼津産 黒むつの炭火焼き

クラムチャウダーのコクと黒むつのガツンとした脂の旨味が、舌を通して脳にぶっ刺さります。もう少しポーションアップしてほしいなと切なる願い。

・トロフィエ 兵庫産港箱蟹のジェノヴェーゼ

見た目最悪、味最強とはまさしくこのこと。バジルやニンニクが効いた次郎顔負けの濃ゆいジェノベーゼ。蟹の身のふくよかな食感とトロフィエのモチモチな食感もハンパなし。

・鱈白子と九条ネギのアーリオオーリオ

パスタ2品目は、パッと見柚子の上品な香りが支配する一品に思えます。が、食べた瞬間、王座に君臨するのは白子のコク。大軍を率いて襲い掛かってきます。シャキシャキ食感の九条ネギのアクセントも。

・福島牛 内ももの炭火焼き

個人的にはメインも「魚でええ」と思うほど、これまでの魚に大満足。でも、最後は肉で魅せてくれます。鼻づまりで嗅覚が鈍っている状態を通り越して、炭火の香りがブワッと。帰ってからは、ファブリーズの限界を思い知ることでしょう。そして、香りに負けず劣らず、内ももそのものの甘味と脂肪の旨味とのハーモニーでノックアウト。

・ラムレーズンのジェラート

ソムリエの方がわんこそばのようにワインを次々用意してくれ、しかもグラスに相当な量を注いでくれるので、この時点で相当酔っぱらってしまいました。ので、味は思い出せず。

・柿のメリンガータ

思い出せないのが悔しい…。

・小菓子

まぁ可愛いこと。

上質な魚のオンパレード、気前良いソムリエのワインのオンパレード、スタッフ力の高さなどなど、十分に堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都新宿区神楽坂6-39-1
  • 最寄り駅:東京メトロ東西線神楽坂駅1b出口より徒歩1分
  • 予約:TableCheckほか
  • 営業時間:【月・火・水・土・日】11:30 - 15:00+18:00 - 22:00、【金】18:00 - 22:00
  • 定休日:木曜日