ゆうについて
代々木上原の駅近くにある日本料理屋。ジャンル的には日本料理なんですが、カニクリームコロッケやポテサラなど、和洋のいいとこ取りをしたお店です。
コースの価格帯が安く、一人でも気軽に入りやすく、料理ももちろん美味しい、サービスも良心的と、いいとこ尽くし。日本酒は「王祿(おおろく)」だけしか取り揃えていないという風変わりなところもありますが(お店のインスタを見る限り、店主が相当な王祿好き)。
最近、濃ゆい感じのイタリアンやらフレンチやらが続いたので、箸休め的な感じで日本料理をと、ディナーでお邪魔してみました。
総評・レビュー
カニクリームコロッケ界の1位
カニクリームコロッケの中身の比率は、いつからクリームが多めになったんだっけ?それって違うんじゃない?と疑問を投げかける1品。
それだけ、カニがうじゃうじゃいます。ソースも蟹ミソを使用するという徹底ぶり。ボリュームは控えめながら、満足度は十分、もちろん味も。これが当店の最大の魅力だと思っております。きっと、カニ好きや洋食通の方も満足できるのではないでしょうか。
他にも、素材の味を最大限に引き出すというお店のコンセプトを体現した旬のお野菜を味わうことができるのも魅力の一つ。今回で言うと、多様な種類のビーツをはじめ、アスパラ、トマト、ズッキーニ、小松菜などなど。
代々木上原でカジュアルに日本食を食べるなら、当店しかないでしょう。
シェフについて
オーナーを務めるのは井本有祐氏。「リストランテ濱崎(神宮前にあるイタリアン)」での修業経験の後、和食ダイニングを経て、2014年に当店をオープン、現在に至るという感じです。ゆうが和洋折衷なのも、こういった井本氏の経歴もあるようです。ちなみに、調理法やプレゼンテーションの美しさには、イタリアンの技法も見られるとな。
引用元:https://www.gourmetcaree.jp/column/chubou/313.html
お店の雰囲気・外観
代々木上原駅の東口を出て、左に向かって歩き坂を下って徒歩数分のところにお店はあります。
入口を入るとすぐに大きな一枚板のカウンター。席数でいうと8席ほど。奥の方にはテーブル席が8席あります。一人なので、カウンターに通されましたが、隣との距離感もそこそこあり、過ごしやすいです。
厨房は、シェフの井本氏とスタッフ1名。丁寧な接客で、ほど良い距離感を保った会話がベター(約1年半ぶりの来訪なのに覚えてくれてた)。満席でバタつく一面はありながらも、気配りは決して忘れず。
お客さんの年齢層は20〜30代が中心。ビジネス利用がちらほらありながら、小さなお子さん連れのご家族や女性のグループなど、客層は多種多様。若いお客さんが中心ではありますが、上原駅周辺のダウナーなお店のお客さんの感じとは一味違います。
なお、ドレスコードは特に設けてないらしいので、ご安心を。
5段階評価
- 料理・味:★★★★
- サービス:★★★★
- 雰囲気・居心地:★★★★
- コスパ:★★★★
- お酒・ドリンク:★★★★
料金・価格
都内の日本料理屋だと、コースで2〜3万は普通なのですが、ここは1万を切ってきます。以下、コースのラインナップ(価格の安い順)。
- 定番コース(11品):7,700円~
- 旬のおまかせコース(11品):8,250円~
- 定番コース(12品):9,350円~
- 旬のおまかせコース(12品):9,900円~
※土鍋ご飯やデザートは別料金
今回は、カニクリームコロッケ目当てだったので、定番コース(12品):9,350円にしました。ドリンクは、2軒目を別で予約していたので控えめに。梅酒ロック✕1、芋ロック(なかむら)✕2にしました。1杯あたり1,000円前後。
トータルでは15,000円くらい。本格的な日本料理屋の半分くらいに済みました。もちろん、腹パンパンなので、コスパは満足です。
料理・コース
・季節の野菜の冷製スープ✕ビーツ
水とお塩だけで作ったそう。ビーツの甘味が強く、野菜の味はクリアに感じることができず。感度落ちたかもです。
・旬の豆皿(枝豆✕モロヘイヤ✕ビーツ、茄子✕ズッキーニ✕トマト✕クエ)
前者はモロヘイヤのほうれん草感あるダイレクトな味わいと独特のネバネバ食感がたまりません。後者は、見た目カポナータ的な感じ。味はややぼんやり。クエの上質な旨味や弾力性のある食感をシンプルに活かした仕立てが良いのでは?と思った次第。
・夏カブの天ぷら✕甘海老のピューレ、白ビーツ✕アオリイカのリゾット
夏カブは噛んだ瞬間、ジュワッと水分が溢れてきます。甘海老の風味との相性も良いですね。リゾットは優しい味付けのイカ飯的な感じ。もっと食べたい。
・クエのしゃぶしゃぶ、アスパラガス✕海藻のミル
やっぱりクエは余計な味付けは不要かも。クエ本来の旨味と食感をダイレクトに味わえる1品。本日のBEST。
・定番ポテトサラダ 和牛の柔らか煮と
甘じょっぱい牛肉と程良い固さの黄身と濃厚なコク、山椒が絶妙。ポテサラがオマケに感じちゃうほど。お酒がグイっと進みます。
・お造り4種
左上から、いさき、真鯛、ヒラスズキ、スジアラ(ハタ、クエの仲間)だった気がします。サイズは小さめに見えますが、厚みはかなりあり、食べごたえは十分。
・季節の茶碗蒸し
釜揚げしらす✕小松菜✕とうもろこしの熱々な茶碗蒸し。塩味✕苦味✕甘味と、各素材が明確な役割を持っていて、分かりやすい味。ウマス。
・名物カニクリームコロッケ
カニ味噌、自家製タルタル、甘味が効いた自家製ソースの3種で味わう、当店のスペシャリテ的な1品。コロッケの中のカニは、これでもかというくらいこんもり。うーん、お代わりしたい。
・豚肉✕キイチゴのソース
ちょっと豚肉のパサつき感が気になりどころ。とはいえ、脂自体の甘味と旨味は言わずもがな。
・土鍋ご飯
4種類からの選択式。紅ズワイガニと旬菜のあんかけにしました。こちらも、カニクリームコロッケ同様、ふんだんにカニの身を使用しており、カニの旨味をダイレクトに味わえる1品となっております。アスパラの風味もたまりません。あとおこげの部分も。なお、1人分で茶碗✕2杯分なので、相当お腹いっぱいになります。よって、デザートはヤメにしました。そして、旨味が凝縮されたアラ汁、自家製お新香もセット。満足。
会計見てにんまり。これだけ食べて1.5万は安すぎ。ごちそうさまでした。
店舗情報
- 住所:東京都渋谷区西原3-22-12
- 最寄り駅:代々木上原駅東口から徒歩3分
- 予約:食べログほか
- 営業時間:火・水・木・金16:00 - 23:00(L.O. 21:30)、土・日12:00 - 15:00(L.O. 13:30)+16:00 - 22:00(L.O. 20:30)
- 定休日:月曜日