まのぴらーのひとり飯グルメログ

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【レストラン・ブリーズ・ヴェール(赤羽橋)】随所に魅せるワザ

総評・レビュー

随所に魅せるワザ

ザ・プリンス パークタワー東京の最上階33階にあるフレンチレストラン。今回は、連れが東京タワーでイベントがあるということで、それに付き添い、近場である当ホテルのランチで利用。

ちなみに、シーズンということもあってか東京タワーの入り口は鯉のぼりがいっぱい。たくさんの外国人観光客が写真を撮っておりましたので、私もパシャリ。ついでに東京タワーも。

料理については、ホテルのレストランってあまり満足したことが無かったのですが、ブリーズ・ヴェールさんは違った、美味しい。かなり美味しい。さーせん、舐めてました。

「アスパラガスのポシェと天使の海老 ナッツ香るサバイヨンソースで」は、アスパラ×エビ(表面を少し炙っている)×桜海老のコントラストな食感もさることながら、ソースが秀逸。ナッツと桜海老の香ばしい風味が効いたサバイヨンとブラッドオレンジのフルーティな酸味が効いたソースを合わせることで、これまで食したことのない味に。アスパラはこれまでトリュフバター系のソースが最強だと思ってましたが、塗り替えられました。

オプションメニューで注文した「新じゃが芋の冷製ポタージュ パリ・ソワール 新玉葱のエスプーマとコンソメジュレ 雲丹を添えて」も印象的。ポタージュはそれ単体では上品な味ですが、そこに雲丹の濃厚な旨みを加えることでまろやかさが加わったり、両端にある玉葱のチップスでポタージュに立体的な食感を加えたりなど、工夫が随所に。彩りも見事。

ドリンクの値段は少しばかり割高な印象で唯一の残念ポイントでしたが、それを除けば完璧です。

シェフについて

料理長を務めるのは茂手木氏。ル・テタンジュ国際料理賞コンクールでの上位入賞や若手主体で2年に1度開催されるトロフェ・パッションインターナショナルで3位を獲るなど、数々の料理コンクールで受賞されている方です。

https://www.princehotels.co.jp/parktower/plan/briseverte/about2/

料理を食べた瞬間、「ここの料理はヤバい!美味いぞ」と思ってググッてみましたが、シェフの情報はあまり無さげ。

お店の雰囲気・外観

ホテル最上階ということもあって、東京の景観が一望できます、これは壮観です(席が良ければ東京タワーを眺めることも可能)。

内観は白を基調しており、すべてテーブル席で100席くらい。かなり大きなハコです。

お客さんはプリンパークタワーの宿泊客らしき方々が多数、外国の方々もそれなりにいらっしゃいます、7割くらい埋まってます。

ドレスコードは厳しいのかなと思ってたんですが、多国籍な客層ゆえ、なんでもアリな印象を受けました。暑い中、スーツで来ちゃったよ。

ホールのスタッフの方は、男女ともに若い方々。パンのお代わりをすかさず持ってきてくれたり、ワインが少なくなるとすぐ注いでくれたりなど、細やかな気配りが素晴らしいですね。サーブの際の料理の説明は所々ただたどしいながらも一生懸命で、好感が持てます。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★
  • コスパ:★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★

料金・価格

コースは以下のラインナップ。

  • 【Azure】アジュール(全4品):6,000円
  • 【Plaisir】プレジール(全5品):9,000円
  • 【Seasonal】シーズナル:14,000円
  • 【Specialty】スペシャリティ:20,000円

低~高価格帯まで揃っています。今回は、真ん中のプレジールにし、追加でポタージュも加えました。

ドリンクは、当日は気温25度まで上昇し、初夏みたいな日ということもあって、シャンパンのボトル:14,500円にしました(これ普通に買うと10,000円切るよなぁ)。

ちなみに、日本酒やらノンアルコールまで幅広く取り揃えています(写真はワインのページ)。

会計は1人あたり20,000円。

料理・コース

・お食事前の軽い一皿

右手は新じゃがいものパンケーキ✕牛のリエット。左手はフルーツトマトやパプリカを軸にしたガスパチョ。中にはズワイ蟹の身が入ってます。リエットはもう少し塩味が効いたほうが個人的には好きです。ガスパチョは上記の酸味が効いた香りが心地良く、初夏の到来を感じさせてくれます。

・ミルクロール、バゲット、くるみ

ロレンツォ?的なオリーヴオイルにどんハマり。どのパンにもめちゃんこ付けて食べました。もちろんお代わりして、そいつらにも。

・新じゃがいもの冷製ポタージュ パリ・ソワール 新玉葱のエスプーマとコンソメジュレ 雲丹を添えて

冒頭で書きましたが、ある意味無機質なポタージュに、様々な素材を組み合わせることで、多様な変化をもたらしてくれます。その変化とは裏腹に、ポタージュのカラーは保持しつつ。匠。

・アスパラガスのポシェと天使の海老 ナッツ香るサバイヨンソースで

本日のBEST。冒頭に詳細は書いてましたが、こんだけ美味しいので、ダブルでホワイトアスパラガスでも良かったかも(彩りに配慮してかな?)。あと、最近ホワイトアスパラガスと桜海老の組み合わせも至る所で見かけるようになりましたね。

・シェフおすすめ鮮魚 リーキのエトフェ 潮風香る貝のブイヨン

魚はイトヨリダイ。オリエンタルな味わい。リューズで食べたソレに近い。パンチ力が低いお魚だと、やっぱりこういう仕上がりになっちゃいますよね。でも、とてつもなく美味しい。

・国産牛フィレ肉のグリエ 彩り豊かな野菜のテクスチャー 芳醇なソースで

メインで赤ワインソースを使うお店は多く、それはそれで美味しいんですが、コースの終盤ということもあってもたれちゃいがち。当店は生姜を織り交ぜて、クドくならない工夫を施しております。秀逸。

・テリーヌ・ド・フロマージュ メロンとのマリアージュ

・コーヒー

全体的にソースが素晴らしく、彩りも豊か(アクセントでグリーンを駆使するのはシェフの好み?)。季節変わったらまた伺ってみたいなぁと。

ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都港区芝公園4-8-1 ザ・プリンス パークタワー東京 33F
  • 最寄り駅:JR線・東京モノレール浜松町駅から徒歩12分、都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅(A6)から徒歩9分、地下鉄日比谷線神谷町駅(1番)から徒歩12分、都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅(赤羽橋口)から徒歩2分、都営地下鉄三田線芝公園駅(A4)から徒歩3分、御成門駅(A1)から徒歩5分
  • 予約:食べログ、TableCheckほか
  • 営業時間:11:30 - 14:30(L.O.14:00)、17:30 - 22:00(L.O.21:30)
  • 定休日:月曜日、火曜日