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【SALONE TOKYO(日比谷)】お店選びで困ったらサローネ

SALONE TOKYOについて

横浜にSALONE2007(2016年には食べログ JAPAN RESTAURANT AWARDでイタリアン部門「全国1位」)という本店を持つイタリアン、サローネグループの東京ミッドタウン店。ちなみに、SALOLNEはイタリア語で「部屋」を意味するSALA(サーラ)に、「大きい」などを意味する接尾語のONE(オーネ)がついたもので、大きな部屋=客間を意味だそうな。

伝統や地域性に配慮したイタリア料理とナチュラルワインが有名で、過去にも利用したことがあります。個人的には、bye bye blues(バイバイブルース)」が好きです。

…5月度は「安くて美味しい」をテーマに色々なお店を行きましたが、「安いけど美味しくない」お店が一部ありました(神楽坂のピアッティカステリーナや代官山のARMONICO、目黒のルベロはそーとーレアな存在と気づかされた)。ので、その反動もあってか、「高くて美味しい」サローネにしようかなと。今回、ディナーでお邪魔しました。

総評・レビュー

お店選びで困ったらサローネ

物価高をはじめ、コロナゼロゼロ融資や人手不足起因等の飲食店倒産のニュースが目立ち、飲食店も生き残りをするため、必死。ランチを始めたり、リーズナブルな価格のコースを設けたり、DXで効率化したり等、いろいろ対策をし、生き残りを図っております(気のせいかもしれませんが、ネット予約がしやすくなったし、飲食店から予約のお誘いも多くなった)。

毎回行くたびに空席が目立つようになったサローネさんは、高級志向で高価格帯でダメージを受けちゃいやすいポジションなので、心配ではあります。

とはいえ、骨子である料理の味は衰えておりません。ミシュランやゴエミヨとは無縁なものの、断固指示。

本日は、とりわけ2種類のパスタが絶品で、一つ目のガルガネッリは、牛肉の甘み・旨み・歯ごたえのある食感とガルガネッリのコリコリ食感、濃ゆい味のボロニェーゼソースは、メイン料理級の満足感でした。

ラビオローネも、彩り天佑卵の濃厚なコクを満喫できました。

冒頭書いたように、物価高の影響もあってか、以前伺った時よりドリンクがお高くなっていることを踏まえると、コスパはちょっとマイナスです。とはいえ、品質は決して裏切らないので、イタリアンのお店選びで困ったら、またこちらに来ると思います。

シェフについて

シェフは2トップ構成で、青木一誠氏と高井登氏。それぞれの経歴は下記の通りです。

青木氏はピエモンテ州トリノの星付きレストラン「リストランテ・ガルデニア」で先進的なコースと伝統的な郷土料理の双方を学ぶ。帰国後2016年9月サローネグループへ入社。2017年4月「サローネ2007」スーシェフを経て、2018年3月シェフに就任。2022年7月より「サローネ トウキョウ」のシェフに就任し現在に至る。

高井氏は都内のリストランテで働いた後、25歳でイタリアへ渡る。ミラノやヴェネトのミシュラン星付きリストランテで修行を積む。帰国後、都内数店舗でシェフを務める。2020年からサローネ東京に加わり、2021年よりシェフに就任。

引用元:https://italianweek100.com/salone-tokyo/

お店の雰囲気・外観

場所は日比谷駅直結のため、雨の日でも大丈夫。東京ミッドタウン3Fの奥(プレミアムゾーン)になります。入口は重厚そのものでやや緊張感を伴います。店内はどっかの王室みたいな感じで、ラグジュアリー感が漂います。ハコはかなり広く、天井も高め。席数はおおよそ40席ほど。テーブル席、個室、テラス席の構成です。

金曜日の夜なのに店内は閑散としており、私以外に女性×2組ほどおりませんでした…。以前、ランチで伺った際も空席が目立ったので、集客は苦戦しているのでしょうか。

スタッフの方はさすがサローネだけであって、気配り、身だしなみ、言葉遣いなど、すべてにおいて一流です。そして、イケメン率高し。

ドレスコードは「短パン・サンダル等、極端にカジュアルな服装でのご来店はNG」とのことなので、ご注意あれ。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★★
  • サービス:★★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★★
  • コスパ:★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★

料金・価格

ディナーのコースは以下の3種類となっております。

  • Cena Leggero(全7品):11,000円 ※期間限定
  • Corso reale(全9品):17,600円
  • Corso di altissimo livello(全10品):22,000円

都内のイタリアンのコースの中では比較的高めな価格帯。そういえば、前回予約した際に「Cena Leggero」のコースってあったっけな?もしかしたら、新規客層を獲得するためのリースナブル価格帯を作ったんですかね?

ドリンクもコース同様、強気の価格設定。シャンパンはグラス1杯あたり:3,850円~、スプマンテも2,530円となっております。ドリンクメニュー表のビールがめっちゃ安く見えます(エビス334ml:1,210円)。ワインペアリングも16,500円~となっており、22,000円のコースだったら値段的に釣り合い取れますが、そうでないコースにとってはさすがに高め。

今回、コースはCorso di altissimo livello(全10品):22,000円にし、ドリンクはビアンコのボトル:9,900円にしたため、お会計は31,900円。ペアリングとかにしていたら、コスパ悪く感じちゃいそうです。

料理・コース

・茹でタコ 2018/シチリア

研究を重ねて辿り着いた「72℃で4分の火入れ」。もはや聞き飽きたプレゼンではありますが、味は飽きることはありません。アサリとジャガイモのエスプーマとオレンジオイルの爽やかさも秀逸。

・全粒粉パンと???パン

オリーブオイルがロレンツォのNO1、3,5から選べます。即決でNO5。全粒粉の方はめちゃくそオリーブオイルを付けて食べたものの、全粒粉の香ばしい小麦の香りは色褪せず。

・ホタテ サザエ つぶ貝 隠元豆 新潟県産コシヒカリ

万華鏡のようなテクスチャー。ライチのアクセントもたまりません。

食感。
・花ズッキーニのフリット カラスミとミント

今が旬の花ズッキーニ。美しい断面と独特な香り。食べ応えも十分です。

・ガルガネッリ 高原黒牛のボロニェーゼ サマートリュフ

冒頭にも書きましたが、味と食感で本日のBEST。サマートリュフの分量もケチっておりません。

・イサキ フィノッキオ ディル

一目見た瞬間、「小ぶり」だなと。味は申し分なく、イサキ本来の脂を堪能できましたが、数口で食べ終わっちゃったので、印象がぼんやり。

・"アイルランド産グラスフェッド仔羊絹かわなすとかんずりのハリッサ"

こちらも魚料理に続き、お皿の余白が気になりどころなボリューム。柔らかな肉質で深みのある味なだけに、少しばかり残念。
・ラビオローネ たなべ森の鶏舎の彩り天佑卵とフレッシュリコッタ サマートリュフ

さすがサローネ、パスタで挽回してくれます。濃厚オブ濃厚な卵のコク。

・タヤリン みやざき地頭鶏とにぼし

ボトルを一人で一本空けたこともあり、ここらへんから記憶が曖昧。きっと美味しかったはず。
・白いティラミス

個人的には今年食べたデザートの2トップ。もう一つはシャントレルさんのヌガーグラッセ。2つの共通項は、粘り具合とクリスピー具合の対照的な食感。クセになります。

・食後のお飲み物と小菓子

最後まで手抜きせず。

ボトル一本は自分にとって試練でした。記憶が途中から無い。どうやって帰ってきたのかも覚えておらず。でも、全体的に満足という記憶は残ってます。コース後半にかけて彩りは工夫の余地あるかもです。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 3F
  • 最寄り駅:東京メトロ日比谷線・千代田線日比谷駅直結
  • 予約:食べログほか
  • 営業時間:12:00 - 15:00(L.O.13:00)、18:00 - 22:30(L.O.20:00)
  • 定休日:無休