まのぴらーのひとり飯グルメログ

都内中心に一人ふらふらとソロ飯・ぼっち飯

【songbook(世田谷代田)】最強のBGMと高コスパランチ

songbook(ソングブック)について

2022年11月にオープンした、薪焼料理がテーマの「songbook」さん。フレンチありイタリアンありとジャンルレスなお店です。

日本橋兜町の人気フレンチ店「Neki」のシェフである西恭平氏の姉妹店にあたります。ちなみに、Nekiはミシュランでビブグルマンを獲得し、songbookもミシュランガイドNewセレクションでつい最近紹介されており、味は確かと言えるでしょう。

シェフが元バンドマンでお店でセレクトするBGMもかなりのこだわりがあるという点、店名がアメリカの現代写真家アレック・ソス(2024年10月から東京都写真美術館で展示会を開催するみたい!)の写真集から引用しているという点など、音楽や芸術にかなりこだわりがありそうなお店ということで気になり、ランチでお邪魔してみました。

総評・レビュー

最強のBGMと高コスパランチ

今まで「美味しいから」また行きたい、「居心地が良いから」また行きたいとお店はそれなりにありましたが、「音楽を楽しみたい」と思わせてくれる店は初めて。

だって、終始流れてたのはサイケデリック・ブルースの神的な存在キャンド・ヒートですよ?こんな幸せなことありますか?

それだけ自身の嗜好とマッチしていたし、改めてサイケデリックブルースやガレージを深く掘り下げてみようかなと思わせてくれました、感謝<(_ _)>。

(…音楽ストリーミング・プラットフォームのDeezerの調査によると、音楽発見のピークは24歳で、30歳になると新しい曲を探すのをやめてしまうのだそう。そんな調査結果を見事に吹き飛ばしてくれました)

もちろん、コースの中身に関しても、ボリュームは相当なもんで、味も確か。ちなみに、フレンチというよりはかなりイタリアン寄りです。

一人でもまたお邪魔してみたいものの、音楽好きな友人と訪れたらもっと楽しいだろうな。

シェフについて

シェフである西恭平氏は、京都ホテルグランヴィアにて5年勤務した後、渡仏し修行。帰国後は、京都のビストロやホテルを経て、新宿にある東京ミシュラン2つ星「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ(閉店)」や、渋谷のビストロロジウラでシェフを務め、5年連続でビブグルマンを獲得したという経歴の持ち主。

その後、2020年にフレンチのNekiをオープンし、ここでもビブグルマンを獲得。

つい最近では、世田谷代田のカクテルバー「Quarter Room」のオーナーである野村空人氏とユニークな居酒屋「Uké」をプロデュースしたりと、次から次へと人気店を生み出しております。ものすごく精力的かつアイディアマンですね、見習いたい。

お店の雰囲気・外観

お店は世田谷代田駅西口から徒歩3~4分のところ。今回初めて、世田谷代田駅に来ましたが、のどかなところですね、住みやすそう。

店内は、窯をぐるっと囲むようなカウンター席と、その周囲にテーブル席が数席。

内装は、パドラーズコーヒーや目黒のレストランKabiの店舗設計など数々の有名飲食店を手がける長田篤氏が担当しているそう。モダンでスタイリッシュながらもどことなくアーシーな感じ。なお、お店のロゴやスタッフのTシャツ、食器などにも随所のこだわりあり。

お客さんは、女性率が高く、グループやらおひとりさんやら。予約無しでも受け付けているっぽいので、フラッと立ち寄るのも良さげ。

スタッフは、国領のドンブラボーよろしく、みな若くておしゃれ。でも、気取ることなく、愛想は良い感じです。

肝心のBGMですが、まずかかっていたのはBLIND OWL WILSONとCANNED HEAT。マジか、こりゃこの店、好きにならずにはいられない。きっと、シェフの西氏もそーとーセンスが良いだろう(ちなみに、同時代だと「The 13th Floor Elevators」が個人的には大好きです、ブルースではないですが)。

60年代のサイケデリック・ブルースが大好きなのだろうと思いきや、レコードの棚にはビリー・アイリッシュやダニー・ブラウンなど、最近のものもあり、かつジャンルレス。アンテナ感度も高い店で、いい意味で驚きました。

ちなみに、CANNED HEATの有名曲である「Going Up the Country(1968年)」。こんなBGMで食うランチ、最強やろ。

youtu.be

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★★
  • コスパ:★★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★

料金・価格

ランチは、アラカルトとコース両方あります。コースは1つのみで、5品で5,000円ぽっきり。スープ、サラダ、パスタ、メイン(肉or魚)、ピザの構成です。

ジャンルをビストロと捉えると、平均的or平均より少し安めな価格帯かなと。

ドリンクは、ワインのグラスが1杯:1,210円~、ボトルが7,260円~となっており、リーズナブル。今回はスパークリング×1杯、ジントニック×2杯としました。トータルで8,910円。

料理・コース

・春キャベツ✕アンチョビポテトのスープ

春キャベツのふくよかな甘味と苦み、塩味が効いたカリッカリのアンチョビポテトとの組み合わせは、相性が良いですね。

・自家製ハーブドレッシングのサラダ

キュウリ、はっさく、パルメザンチーズに、バジルが効いた自家製ドレッシング。ボリュームがかなりあります。はっさくの上品な甘さとぷりぷりとした食感がクセになります。

・アーモンドのジェノベーゼ

モチモチしたやや太麺のパスタ、細かく刻んだアーモンドのザクザク感、ジェノベーゼの爽やかなバジルの風味。これは美味すぎでしょう。もっと食べたかった。本日のBEST。

・牛ランプ/マンゴー/スパイス/発酵青唐辛子

メイン料理は、稚鮎のコンフィか牛ランプの2択で、牛ランプにしました。だいぶレア感が強く、提供されたナイフだと切りづらかったですw(もう少し筋切りしても良かったかも)。付け合わせは、ズッキーニ、ヤングコーン、とうもろこし。ズッキーニはジューシーで、ヤングコーンは香ばしさと独特の甘味が特徴的、あっという間にペロリ。

・コザッカ

マルゲリータとマリナーラを組み合わせたようなコザッカ。コルニチョーネがかなり隆起しているのが特徴的ですね。少しにんにくも入ってるのかな?写真の通り、暴力的なボリューム(良い意味です)で、この後に、デザートでティラミス頼もうと思ってたんですが、腹パンパンでギブアップ。

ドープなBGM、ボリューミーなコース、居心地の良さ、月曜から幸せです。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都世田谷区代田5-10-7 nakahara-sou 1F
  • 最寄り駅:世田谷代田駅から徒歩3分
  • 予約:TableCheckほか
  • 営業時間:12:00 - 14:30(L.O.料理14:00)、17:00 - 22:00(L.O.料理21:00)
  • 定休日:水曜日