まのぴらーのひとり飯グルメログ

都内中心に一人ふらふらとソロ飯・ぼっち飯

【FORN(広尾)】ひとりでも居心地の良い空間

FORN(フォルノ)について

イタリア語で窯を意味するFORN。その店名の通り、窯を使って、田村牛や鳥取県のブランド牛をステーキを楽しめるレストランです。

食べログではステーキ百名店に選出。窯焼きイタリアンの名店TACUBOの田窪シェフの技術監修で、FORNのシェフもTACUBO出身となっており、期待値は高まります。
たまたまインスタで見つけたハンバーグと目玉焼きが美味しそうだなと思い、ディナーの22,000円のコースで予約してみました。

総評・レビュー

ひとりでも居心地の良い空間

ホールの方はじめシェフの接客は感じ良く、ほど良くかまってくれたり、気配りが行き届いていたりと、女性のひとり客もそれなりにいるのが納得。

もちろん、料理も秀逸で、メインの鳥取県産黒毛和牛のフィレ(130g)は、しっとりとした食感+上品な甘み+ジューシーな旨味と文句なしの一品。続く黒毛和牛ハンバーグも、肉汁たっぷり+クセになる食感で、目玉焼き+黒にんにく+バルサミコ酢ソースのアクセントも良き良き。

一般的にステーキ屋のコースだと、メインの前に凡庸なお皿が多い(メインを際立たせる意味合いもあります)のですが、ここは魚料理もしっかりと美味しい。特に鰆の脂のパンチ力はすさまじかった、ボリュームも。

お店の雰囲気・外観

場所は、広尾駅、乃木坂駅、六本木駅それぞれから徒歩10分程度のところとなっており、駅からは少し遠め。西麻布交差点近くのモダンフォルム西麻布パートⅢの3Fにあります。

外観はコンクリート打ちっぱなしのようなゴツゴツとした感じ。

席は、カウンター席が6席ほど、テーブル席が12席ほどです。カウンターはキッチンの相対した席とレンガの壁と相対した席があり、私は後者。

特に周囲の視線も気にせず、食事とソシャゲと読書に集中できますので快適です。
お客さんは19時台は、私はじめ、女性の一人客がぽつりぽつりという感じでしたが、20時台になると、女性やビジネス利用のグループ客がぞろぞろと、賑やかさが増してきます。全体的に女性比率高めという感じ。BGMは終始ジャズ。

スタッフは、上段にも書きましたが、ホールの方はじめシェフの方の気配り、感じの良さはピカイチでした、感謝。

5段階評価

  • 料理・味:★★★★
  • サービス:★★★★★
  • 雰囲気・居心地:★★★★★
  • コスパ:★★★★
  • お酒・ドリンク:★★★★
  • お一人様率:★★★★

料金・価格

アラカルトとコースがあり、コースは以下の2種類。

  • FORNO Advanceコース(全10品):18,700円
  • FORNO Specialコース(全12品):22,000円

差分は、Specialの方が冷菜+1品、メインのステーキが130g(Advanceは100g)のようです。今回、目当てのハンバーグはどちらのコースにもありますが、どうせならと思い、22,000円のコースにしました。イタリアンのコースだと高めな価格設定ですが、ステーキ店という括りだとどうなんすでかね?ステーキ専門店はあんまりいかないから分からないや。

ドリンクは、グラスワインは2200円〜、ボトルワインは11000円〜と、西麻布価格となっており、どスルー。ペアリングもあり、こちらは3杯:6,600円、7杯:11,000円〜とコースの価格を考慮すると良心的です。今日は、2軒目でたくさん飲むと決めていたので、ウィスキーのソーダ割:1,100円×3杯にしました。

合計で25,300円。味やサービス、ボリューム等を考えると、個人的コスパは高めです。

料理・コース

・栗のポタージュ

アミューズはポタージュ。中には、ラム酒で煮た栗がゴロゴロと。上にはパウダー状の栗やらゴルゴンゾーラのムース、パイ生地が。秋をダイレクトに感じさせる一品で、栗の自然な甘さとまろやかな舌触りが印象的です。ところで、アミューズって一般的にシャンパンを引き立てるために塩気が強い皿が多いのですが、このポタージュの場合、どんなペアリングをするのだろう?素朴な疑問。

・熊本県産桜肉のタルタル 黒トリュフ

シトラス系の酸味が強めのお味。ので、見た目とは違い、かなりさっぱりとした味わい。桜肉の食感は適度な弾力感があります。

・チャバッタとサワークリームのパン

左はチャバッタ(北イタリアのヴェネト州発祥の草履を意味するパン)。右はサワークリームを練り込んだパン。どちらも薪の香りをまとっており、風味豊か。サワークリームの方は噛むほど、サワークリームがジュワっと効いてくる感じ。

・キャビアのカッペリーニ

当店のスペシャリテなんですかね?素材の色合いとお皿のグラデーションの配色、配置が文句なしに美しい一品です。崩して食べるのがもったいないくらい。味は、アサリの旨味が効いており、香りは、シークワーサー+わさびオイルが効いております。キャビアの塩気とアサリの旨味は堪能できますが、個人的にはワサビはもうちょっと控えめな方が好きです。

・鱈の白子のフリット

カッペリーニに続き、こちらも色合いに統一感がある一品で、好きです。下には根セロリのペーストと柚子風味のサラダ、上にはラルド(豚の背脂の塩漬け)。白子のフリットって、素材特有のコクや旨味で勝負しがちのですが、こちらのお店の場合、柑橘系の酸味のアクセントがダイレクトに効いた味わいで、いい意味で驚かされました。

・鰆の薪焼き

写真の通り、相当なボリュームです。ソースはアンチョビがベースで、上にはハーブ。鰆の脂の旨味がど直球に脳に刺さり、文句なしに美味しいです。お酒が進む進む。

・上野原ハーブガーデンのグリーンサラダ

コースの上下品を考慮すると、箸休め的な一品。

・黒毛和牛フィレステーキ(130g)

メインの鳥取県産黒毛和牛の薪焼きに、塩、西洋ワサビ、塩漬けした黒胡椒。付け合わせは薪焼きの人参。ステーキは、外周りはけっこうクリスピー感があり、中はしっとりとした仕上がりで、ハイコントラストな食感です。グラデーションも美しいですね。味は旨味の塊。文句なしの本日のBEST。

・黒毛和牛ハンバーグ+目玉焼き

ステーキでわりかしお腹いっぱい気味のところにハンバーグ到着。目玉焼きの黄身がかなりクリアな色合いで美しいです(お皿の無機質具合なのもいいですね)。ソースは黒にんにく、バルサミコ。味は文句なしに絶品。ハンバーグそのものの旨みはもちろんのこと、黄身のコク、にんにくのパンチ力、バルサミコのほど良い酸味も相まって、ハンバーグの味わいに奥行きがあります。

・クレームダンジュ+紅玉のジェラート+コーヒー

クレームダンジュの上には、紅玉のジェラートと紅茶のクランブル。メイン2品がすさまじかったこともあり、ドルチェは控えめにという感じでしょう。クレームダンジュの軽く滑らかな食感、紅玉のすっきりした味わいで〆。

ひとりでも心地良く、店員さん・シェフもほど良くかまってくれるので、一人でのお食事におススメ。ごちそうさまでした。

店舗情報

  • 住所:東京都港区西麻布4-11-25 モダンフォルム西麻布パートⅢ 3F
  • 最寄り駅:地下鉄日比谷線六本木駅から徒歩10分、地下鉄日比谷線広尾駅4番出口から徒歩10分、東京メトロ千代田線乃木坂駅から徒歩10分
  • 予約:食べログほか
  • 営業時間:17:00 - 23:00(L.O.21:30)
  • 定休日:日曜日